手紙
「…はい」

わけもわからない
こんな痛み味わいたくない

目頭が熱くなってきた

…やだ

こんなのまだ先輩が好きみたいじゃん

あたしが好きなのは木村先輩なんだから


「…悠里」

へ?

久しぶりの呼び捨てに
驚いているあたし

だけどそんな余裕なんて無かった

俯いてた顔を持ち上げられ、
気づいたら唇が重なっていた
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