手紙
返信をしてベッドに飛び込んだ

ぼーっとする頭の中で
電車での出来事を思い出した


先輩が降りた電車の中で
新井田くんが真剣な目して聞いてきた

「あのさ、どーでもいいことかもしんないけどさ…」

「ん?」

「桐里先輩、海外行くらしいよ?」

「…え?」

「あっちの学校から誘われたらしいよ
…ほら、あのひと勉強できるから~」

どくんどくん

何故か胸が急に速度をあげていく
胸がうるさすぎて新井田くんの声が聞こえない…
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