手紙
「鈴木!?」

心配そうにあたしを覗く新井田くん

「ごめ…ん…っ」

涙を止めようとしても
逆にもっと溢れてくるばかりで

「鈴木…、とりあえず教室でよ」

新井田くんに手をひかれ教室をでた
向かったのは屋上

「ん~気持ちいいな」

といって微かに笑う新井田くんが
かっこいいとかそんなのじゃなくて
とても綺麗に見えて違う意味で泣けた

「…あたし、初めて授業さぼったよ」

授業が始まるチャイムを背中で聞きながら笑った
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