手紙
「鈴木、無理しなくていいんだよ

俺は詳しいこともわからないけど
鈴木は何も間違ったことしてないと思う」

新井田くんはあたしの手を優しく握り
ちょっとだけ悲しそうに笑って言った

「だからさ、泣きたいときも泣いていんだよ
俺が受け止めるから!なんてな…」

太陽の光で縁取られた新井田くんの言葉は、いつもすーっとあたしの心のなかに入ってくる

< 86 / 160 >

この作品をシェア

pagetop