手紙
「…う゛~」

「ほら、また泣く!
泣かせるために言ったんじゃないよ

ほら、笑えって」

握っていた新井田くんの手が暖かくて
安心できて泣きたくなった


それから新井田くんと
もう1つ授業をさぼって放課後まで
他愛もない話をしていた

ずっと胸でつっかえていたものが取れたように体が軽く感じた
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