手紙
放課後になると急いで図書室に向かった

桐里先輩に早く会いたくて

「1D鈴木悠里ただ今参りました!」

そう言って図書室のドアを
勢いよくあけてから
自分がしてることに気づく

なにやってんの、あたしー!
テンションがあがりすぎて
きっとまた自分を見失ってたんだ

きっとみんなあたしに
どんびきして…る…

おそるおそる図書室のなかをみると
爆笑してる桐里先輩以外誰もいない

人がいないことに驚いてるあたしに
まだ笑ってる先輩が言う

「多分みんなさぼって帰っちゃったよ」

「そーなんですか…」

本当は先輩と2人で
すっごく嬉しいあたし
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