手紙
胸がどんどん速くなってきて
そしてものすごく…
痛い
「遅くなってごめんな~」
木村先輩がそう言って
教室に戻ってきた
その後ろには…
「桐里先輩!?」
何も言えないあたしの変わりに
麻衣と新井田くんが声をそろえて言う
「………」
麻衣と新井田くんがあたしの方を心配そうに見ている
でも…まだ嘘だって認めれないあたし
「悠里ちゃん、ちょっといいかな?」
桐里先輩があたしの目をみて
ちょっとだけ気まずそうにいった
「えっ?」
あたしの代わりに答えたのは麻衣
「ちょっと話したいんだけど」