僕等と恋をしよう。




二度寝もすることなく珍しく気持ちよく起きれた朝。



窓を開けると心地いい朝風が入ってきて純白のカーテンをゆらゆらと揺らした。




手際よく制服に着替えた後、窓際に置いてあるチューリップに水をやり部屋を出た。




「おはよー。つぼみ」

『おはよう、凛』


「つぼみ知ってる?Beautyが今年も例のプロデュースやるらしいよ!」

『へぇー…そうなんだ』




食堂でクラスメイトで親友でもある凛と

他愛もない話をしながら朝食を食べるのがあたしの毎日の日課。





「BeautyがSOSプロデュース今年もやるんだってっ!」

「え、嘘っ!?」

「生徒会室の前に貼ってあるの昨日見たんだけど…今年が最後らしいよっ」



前の席に座っている同じ女子寮の子達もあたし達と同じ話題を話している。





“Beauty”



“SOSプロデュース”





からっと晴れたすがすがしい朝、



女子寮の食堂ではその話題で持ちきりだった。


 

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