恋スルGIRL
「気にしないで!もう気にしてないし」

あたしはやっぱり何してもダメなんだ。

「うん、でも辛くなったら言って」

「ありがと」

クラスのみんなはチャイムがなるまで興奮していた。

休み時間になってもその話で持ちきりだった。

《黒田はいいなぁ内川に告白されてさ》

と男子達が黒田を囲んで話していた。

「まぁな」

あたしは黒田がそう言ったのを聞いて耐えられなくなって教室から出た。

「ちょ姫菜どこいくの?」
この光景を誰か見てるなんてあたしは気がつかなかった。

「姫菜!どうしたの?」

「なんとなくだよ!」


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