恋スルGIRL
あたしも教室に戻った。
「なんだったの?」
歩美があたしに聞いてきた。
「いや、何か謝られたって感じ」
あの謝りかたはないよな。
「謝ったってなんにもならないよね」
もうどうでも良くなってきちゃった。
「もういいんだ。別に」
今からどうこう言ってもどうにもならないから。
「諦めちゃうの?」
歩美があたしに聞いた。
「わかんない。夏希には勝てないや」
「本当にいいの?」
歩美にはわかんないよ。
「もう本当にいいの!!」
ちょっと強めに言ってしまった。
「ごめん、姫菜が決めたんなら」