恋スルGIRL
ある日教室で姫菜を待ってた。

「もうまだ来ないの?いつまで先生に捕まってるんだよ!」
とひとりごとを言いながら廊下に出た。

その時、廊下に出なきゃよかったと後悔した。

《早く行くぞ》

《待ってよ!早い!》

彼女居たんだ……

やっぱりと思った。

不思議と泣かなかった。

憧れだけだったと言えば嘘になる…

「叶わないって訳ね…」
とわたしは漏らした。

その後、姫菜が教室に来た。

「ごめん歩美!ゴリラに捕まって!」
姫菜が最悪といいながらカバンを持ってわたしの所に来た。

「ゴリラって最悪じゃん!しょうがないさ!」
とわたしは何事もなかったかのように姫菜と話していた。

< 84 / 209 >

この作品をシェア

pagetop