太陽の下で



波琉は曖昧な答えをする俺に首を傾げながら

前に向き直った。



「変なやつ」


ボソッとそんな声が聞こえた。





前を向くと

担任が点呼を取っていた。




「本庄一樹。

…本庄はいねぇのか?」



一番前の空白の席は

いつの間に抜け出したのか

一樹のかばんだけ放り投げてあって

肝心な本人の姿がなかった。



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