男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
『こ、答えられる範囲内なら』
「全部答えろ」
『むっ、無理!!』
「拒否権なし」
『またかよっ??!
妥協の過密化は終わりだぞ!!』
「何の話だ。さっきの約束、守れっつってんだ」
『はぁっ??!だ、だだだだって、倉庫に来いって…』
「”倉庫に来て”質問に答える」
『せっ、せこい!!』
「ちゃんと話聞いてねぇお前が悪い」
『くっ・・・』
今確信した。
コイツを口で負かすのは、絶対無理だ!!
悔しそうに綾を睨みつける私を、バカにしたような目で笑う綾。
私、こいつと一緒に寮生活なんかできない!!
「お前、蓮条のはとこっつったな」
『いきなりかよっ!!そうだよ、はとこさんだよ』
「へ~…実はさっき連絡取ろうとしたら、アイツ留守電だったんだよな。
・・・今どこにいるか、しらねぇ?」
『しっ、しししし知らねぇ!!
そんなに仲いいわけじゃねぇし??』
コイツ、確実に私が”ユウ”だって疑ってる!!
「・・・そうか」
『そうなんです』
あれ??意外とあっさり引いてくれた??