男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
「喋ったら喉かわいた」
『そうね~』
「お前、冷蔵庫からなんかとってこい」
『私お客さんだぞ??ゲストだぞ?もてなせっつの』
「居させてもらってんだから、なんかしろ」
『ゴーイングマイウェイだな』
「なんとでも言え。俺コーラな」
『私ももらっていいか?』
「おぅ」
その親切心が、かえって仇となるとは知らず、
私は手を放してもらい、冷蔵庫の方へと向かう。
―――ポトッ
「・・・??」
なぜか4つもある冷蔵庫。電気代、もったいないなおぃ!!
『なぁ、どの冷蔵庫だ??』
「・・・・・・」
『…??』
返事がない、ただの屍のようだ(ド〇クエ風)
・・・じゃなくてっ!!!
『ちょっと聞いてますか~』
「・・・・・・」
一体どうしたのか、綾が全く口を開かない。
しょうがないので、片っ端から冷蔵庫を開ける。
1つ目
『なんじゃこりゃ!!野菜ジュースばっか!!』
2つ目
『・・・・・・マミー??』
3つ目
『なんでキャベツ??!次も飲み物かと期待したじゃん!!
ってか、ほんとに何でキャベツ??』
4つ目にコーラやジンジャー、カルピスなどが入っていた。