男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
「まぁ、そう言うことだから」
何がどういうことなんですか??
綾が残りのコーラを飲みほして、ゴミ箱に投げ入れる。
(外せ 外せ 外せ 外せ…
・・・あぁぁぁ、入った)
綾の投げたペットボトルは、キレイな弧を描いてゴミ箱に入った。
あれだよね、できる人って何でもできるよね。
あぁ~羨ましい。
・・・ってこんなことしてる場合じゃなくて!!
『じゃぁ、私が赤アゲハってことも?』
「それはでていく前に聞いた」
『あっ、そうか・・・。蓮条だってとこも??』
「ばっちり聞きました」
『嘘だぁぁぁぁ…』
「なんで?ばれちゃいけなかったの?」
『う~ん…赤アゲハ=蓮条 ユウっていう方程式は、あんまり喜ばしくない』
「そうなんだ。安心して、俺らだけの秘密にするから」
『えっ、でも綾が他の皆にもって…』
「それは大丈夫♪」
『げふっ!!』
千歳が殺人的な笑顔で、お腹にタックルして来た。
「あっ、ごめんやりすぎた」
『き、きき気にすんな。で、何が大丈夫なんだ??』
「さっき桜龍のメンバーに、赤アゲハを落としたって言っといたから」
『お、落とした?私、落とされたのかっ??!』
「綾のテクに惚れこんだって言っといたからね☆」
『余計なこと言ってんなぁぁぁ!!』
変に誤解されるでしょ??!