男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
「遅いと思ったら、そんなとこで油売ってたの」
「副総長!!」
「さっきも言いましたけど、おはようございます!!」
それ、会うたびに言うつもりか??!
『希っ!!この犬飼わない??』
「へ?どこで拾ってきたのさ」
「おぉっ、かわいいな!!」
「情報係!!」
「おはようございます!!」
情報係って…もうそこら辺のポジションの人は名前でよくね??
日誌係、て言われてるようなもんじゃん?
『でしょでしょ!!誰か飼ってあげてよ』
「綾が拾ってきたなら、多分綾が飼うでしょ」
『え、でもさっき無理的なこと…』
「俺が飼うから、触んな」
「ほらね??」
『・・・・・・』
さっき適当な返事してきたくせに!!
綾は子犬を下におろして、そこら辺にたむろってたメンバーたちに声をかける。
「おぃお前ら、会議すっから適当に座れ」
「「「「了解っす!!」」」」
綾たち幹部は、前のソファに座り、他の皆はなぜか床に正座か三角座り。
ヤンキー座りなんか、だれもしちゃいない。
「お前はこっちだ」
どこに座ろうかと、うろうろしてた私に綾は自分の隣を指差す。
『さ、さすがに綾の隣は…』
「あ??俺がいいっつてんだよ、早くしろ」
『いやぁ、お前の隣りはヤダよ』
「ボコられてぇのか、てめぇは」
『できるもんならやってみ…はい、すいませんでした、座らせていただきます』
も~、こいつ睨めばいいと思ってんだろ??
ちょぉっと目つき悪いからって、それで事が全部思うように動くとおもうなよ!!