男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
『じゃっ、ちょっくら赤アゲハ出勤してくるわ』
携帯をポケットにしまい、桜龍のメンバーの皆さんに挨拶した…
「「「待て待て待て!!」」」
・・・ら、ノリよくツッコんでくれた(笑)
「「総長!!俺らも行きたいっす!!」」
「綾、ユウ一人で行かせられないよ」
「もしかしたら白狐とかかもだしね?」
「どうせならみんなで行こうぜ??」
「ここで待ってるのも心配だし」
皆の視線は、一見何にも考えてなくて、ぼけーっとマヌケな顔を曝してる「しばくぞ」・・・思慮深いお顔をなさってる、総長へと注がれた。
「・・・・・・2分以内に用意しろ。
繁華街で”ガンガン攻めろ”、だ」
「「「「うおぉぉぉぉぉっ!!!」」」
やる気に満ち溢れた雄たけびが倉庫に響き渡る。
みんなは、各々上着を着たり、鍵を持ったりと準備をし始める。
『今ちょっと”自分かっこよかった”って思ったでしょ』
「思ってねぇし」
『”俺うまい事言ったわ~、ガンガン攻めろって・・・いやマジでうまいこと言ったわ~”って思ってるでしょ』
「俺は何だ、ナルシストか。自分に酔いしれた痛いやつに見えるか?」
『・・・・・・
・・・・・・きもっ』
「勝手に想像してキモいとか言うな。」
赤アゲハ出勤に桜龍がくっついてきたので、今までにないほどの大所帯(50人)。
倉庫前に全員集合して、前に立つ綾に注目してる。
「希と桜李、千歳と翼、俺とコイツの3グループで行動する。
お前からお前が希んとこで、お前からお前が千歳な。
はい、解散」
並ぶメンバーたちを適当に区切ってグループを作り、なぜか解散させてしまった。
『解散っ??!』
「おぅ、今日はもう倉庫に集まらなくていいからな」
『そうなの??!事後報告的なもんはないの??!』
「アナログ人間か。ケータイあるだろ」
『・・・確かに』