男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
『はぁ~・・・なぁ大雅。仲間ってなんだ?』
「一緒にいるやつらのことじゃねぇの?」
『じゃぁ大雅にとって、チームが違う相馬は仲間じゃないのか?』
「むぅ・・・仲間だな」
『一緒にいないのに?』
「そだな。まぁ仲間に定義なんてないんじゃねぇの?」
『そうか、難しいんだな。
たとえばさ、こっちは仲間だと思ってるけど、あっちからしたらただの他人だったらどうなんだろうな』
「仲間だって、思わせりゃいいんじゃね?」
『ふ~ん・・・』
ちびちびと酒を注ぎ、飲み続ける。
っていうか、この酒マジでアルコール強いな
ちょっと酔ってきたかも・・・
「ハルカは桜龍の仲間じゃねぇの?」
『わからん。誘われたけど、実際どうなんだろうな。
私がいないのに、探さずゲーセンで遊んでるぐらいだし…』
もしかして、私自信は必要ないとか?
部屋一緒で、いちいち族のこと質問されるのが鬱陶しくて、仲間に誘った?
それに、赤アゲハってこと隠してたのも、何にも言われなかった。
怒ったり、追及されたりとかしなかった・・・
私がどんなヤツでも良かったからかな
”同室者”としてしか、見てもらえてないとか…?