男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
「ま、待て・・・」
「何?俺疲れてんだけど、おたくらのせいで」
「何もしてないじゃん・・・」
「うるさいよ、桜李」
「ハイすみません」
「とにかく、桜龍は引き上げるから。
まだ用があるなら、星ヶ丘まで来なよ」
「・・・わかった」
「はい終了。さっさと帰るぞ」
(展開早っ!!あんなにゆっくりペースだったのに、希の登場によって、1Pで終わったぞ・・)
(なんか希、機嫌悪い??)
(多分、眠たいんだと思うよ。)
ユウの争奪戦は、腹黒副総長によって強制終了。
機嫌悪いオーラをだしまくりの希から数メートルの距離をとって3人は歩く。
後ろでは、相馬が綾に飛びついていたが、いい加減ウザくなったのか、相馬にとび蹴りをくらわしていた。
白狐と黒蝶は同盟こそ結んでいたが、目的はどうでもいいこと。
ユウはなぜか誘拐されて、酔って泣いて迷惑掛けまくり。
今日街にでて、得たものなど何一つなかった。
(全然意味のない一日だったな・・・
寝てた方がましだった)
腹黒副総長は、再び深い溜息をついたのだった。