男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
…―――――



桜李たちはもう調べ終わった後のようで、リビングで呑気にお茶を飲んでいた。





『桜李、速ぇな』


「おぅっ、何にもなかったからな」


『ちゃんと調べたのかよ』


「当たり前だろ?!でも何にもなかったんだって」


『そっかぁ~、こっちは収穫あったのに、桜李は何にも見つけられなかったのかぁ~』


「ムカッ そんなの、調べた部屋がたまたま当たりだっただけだろ?!」


『運って大事だよな』


「うぜぇ!!一発殴らせろ!」


『返り討ちにしてくれるわっ!!』








「希、綾。何か見つかった?」


「うん、あの子の写った写真を書斎でね」


「そっちはどうだったんだ?」


「家系図を一番奥の寝室で見つけたよ」


「で、成果は?」


「うぅん、載ってなかった」


「そっか・・・」




『てめぇ調子のってんじゃねぇぞ!!』

「うるせぇ、ドチビが!!」

『お前だってチビだろうが!!』

「てめぇよかでかいしっ!!」

『男のくせに160かよっ!』

「何をぅ?!個性を大事にしろっつの!」

『基本的人権をもちだすんじゃね・・・』



「「うっせぇ、黙れっ」」




『「・・・すんません。」』




え、誰に怒られたかって?

もちろん、総長&副総長に決まってんじゃないすか。



春臣があんな言葉づかいしたら、気絶しちゃうかも私(笑)



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