男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】




桜李が翼を運んで行くのを見送り、千歳にもう一回状況を説明してもらう。



『バラ風呂ってどゆこと?

私らに、そんな貴族みたいな生活をしろと?』


「いやいや、ほんと俺何にも知らないんだって!

翼を見に行っただけなんだって!」


「その、浮いてたって言うのは?」


「あぁ…浮いてた。仰向けにぷか~っとな」


『これはまさか・・・渡瀬家別荘殺人事件?!』


「生きてるから。翼死んでないから」


「漢字並べりゃいいってもんじゃねぇぞ」


「っつーか、死んでる人もキャストに入ってるから」






各々好きな飲み物を飲んでくつろぐ。


お化けいるのにくつろげるとか、コイツらホント何者?






『なぁ綾。今思ったんだけど、この遠足の目的ってなんだ?』


「知るか」


『希?』


「さぁ・・・」


『春臣~』


「多分親睦じゃない?」


『そっか・・・ただ友達と遊びに来てるだけ、な雰囲気になってるのはあながち間違いじゃないのか』



ふぅ~っと一息ついて、コーラを飲み干す。

と同時に、桜李が階段から下りてきた。



「適当な部屋に入れといたぞ」


『お疲れ~。オレンジジュースならあるぞ~』


「俺コーラ用意しとけっつったよな!!?なんでてめぇが飲んでんだよっ!!」


『若気の至り』


「アホかボケぇぇ!!」


「あ、思い出した。部屋割決めなきゃ」


『そうだっ!!私らの鞄、適当な部屋に置いてきたんだった!』




すっかり忘れてた。


うん、若気の至りだね。

↑(使い方間違ってます)



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