男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
表札に目をやると…
『えっと、祠堂…あや??』
「綾-リョウ-だ。名前ににあわず、男らしいやつだぞ」
『へぇ~』
「今日は午前中授業だから、部屋にいるかもな」
まじでか!!
まぁ祠堂が帰ってきたとこに私がいて、微妙な雰囲気になるよかまっしか。
「それから明日は8時30分から授業だから、遅れんなよ」
『俺迷子になりやすいんですけど』
「祠堂に助けてもらえ」
『教科書持ってない』
「祠堂に助けてもらえ」
『昼ごはんってどうしたらいいの』
「祠堂に助けてもらえ」
『ちょっとぉおぉぉ!!
どんだけ祠堂にたよりっぱなし??!
彼、絶対に大変迷惑がるよ??!』
「まぁなんとかなるだろ。じゃあな」
『ちょっと待て~!!』
先生は一度も振り向かず、後ろ手を振って、職員室に戻っていった。
『キザなのはいいから、話を聞け!!』