男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
「希、今日の予定は?」
「街にでてぶらぶら遊ぼうかと思って」
『T地区での生活となんら変わりねぇ!!』
「UFOキャッチャー強ぇな、とか、格闘ゲーム弱っとか、あるじゃん?」
『だからT地区でできるじゃん!』
「このへんのチーム、潰していく、とか」
「俺らの勢力、拡大じゃァァァあ!!」
『迷惑っ∑ジモッティ気の毒だよ!!』
突然やってきたよそ者に潰されるわ、明日んなったら、そいつら東京に帰ってるわで、マジ気の毒!
「お供え物、買いに行きたいなぁ」
「『「「「!!」」」』」
行き先でもめていた私たちは、春臣の一言で動きを止めた。
「春臣、まだ買うの~?」
「うん、あと2個」
『私ら、どんだけ浮かれた観光者?!
こんなにお土産持って、何してんだよってカンジじゃん!』
春臣のお買い物に、付き合うことになりました。
「あっ、おいユウ!!」
『んだよ、桜李~。荷物持ちやらされて興奮してんすか~?
変なとこでドM発揮ですか、コノヤロ~』
「違ぇ!!あれ見てみろ!!」
桜李の指さすほうには、お土産屋さんの一つ。
そこにハンガーで掛けられてるのは、見覚えのある白い生地のTシャツ。