男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】




『わぁ~、見てみてっ。

ここらのジモッティヤンキーは、鍬持って練り歩くのが、流行ってるみたい~』


「うぉ、マジかっ?!

あんな凶器普通に持ち歩くなんて、物騒な町だなぁ」


「”緩い町づくり”が目標らしいよ」


『あぁ~なるほど~・・・それにしても緩いな』


「町づくりなら、しょうがねぇな」


「うん、しょうがないね」


「しょうがない」


『あれ、綾どこいった?』





時期総長Tシャツを無下に扱った綾サマが、話の輪の中に入ってない。



いや、いつも入ってないけどさ?

軽~くツッコミいれてくるじゃん?(ムカツクけど)





「あっ、あそこ見ろよ!!ジモッティがカツアゲしてる!!」






確かに、今来た道のずっと向こうのほうで、学ランのジモッティヤンキーズが誰かを囲んでる。


・・・鍬持って。




「なんじゃワレ。桂木さんにぶつかっといて、謝りもせんのかいっ!!」




あぁ、桂木さんって言うボスにぶつかっちゃったんだね。




「は?誰かやと?桂木さんしらんとか、どんだけモグリやねんっ!!」




有名なんだね、桂木さん。




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