男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】



「知らんてお前、桂木さんこけてもぉたやないか!!」


「う~わ、失神したはる!!」



桂木さん、知名度低いと気絶するんだ。




「こんの黒髪!!生意気な目ぇしよってからに!」





「なぁ、ここって大阪だっけ?」


『一応場所設定は、寂びれた町だぞ』


「怖ぇな、寂れてんのに」


『寂びれた町の不良は、心も流行も寂れてんだよ。見てみろあのモヒカ・・・んんんんん??!』




囲まれてたらしい人が、桂木さんを崇拝するヤンキーズの一人、赤モヒカンのトレードマークをへし折った!!




『うっそぉぉぉっ!!折れた!!モヒカン折れたぁァァァ!!』


「ついでにあの人の心も折れたァァァ!!」


『鬼だっ!!囲まれてるあの人は、絶対に鬼だ!!』





「「桜木ぃぃぃぃぃぃ!!」」



・・・あ、花道さんをリスペクトしてたんだね、あの赤モヒカン。





「こんの黒い悪魔め!!ぶっ飛ばしてやる!!」




黒い悪魔って・・・イメージだけど、悪魔ってほとんど黒じゃね?




『黒い悪魔っていや、うちの部屋にもいたなぁ、そんなやつ』


「あぁ、総長という名の悪魔だろ?」


『あいつならきっと

「桂木カツラギうるせぇんだよ」


そうそう、こんな風に毒舌攻撃を相手に・・・








って綾さんじゃね?!あん中にいる悪魔って綾さんじゃね??!?』



ジモッティーズの隙間から一瞬見えた、黒い髪と鋭い瞳。



紛れもなく、うちんとこの(放し飼いの)悪魔だった。




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