男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
『ちちちち、千歳!!
お宅の放し飼いの悪魔がジモッティにご迷惑をおかけしてる!!』
「え、なんで俺に言うの?希に頼めよ~」
『無理無理!!俺様に毒舌をコンボさせるなんて、無理無理!!』
「それもそうか・・・ま、放っといてもいいでしょ」
『ジモッティぃぃぃぃ!!ゴメンネ、千歳がふがいなくて!!』
「俺のせいにしないでよ」
『千歳が薄情でごめんねぇぇぇ!!』
キレ気味関東vsキレてる関西のケンカは、すでに始まっていた。
私の叫ぶ声なんて、聞こえないだろう。
「ユウ、綾ならすぐ追い付いてくると思うから、先行こうぜ~?」
『東vs西の闘いを見逃せるか?!』
「見逃すでしょ、東が俺らの仲間だったら特に」
『それもそうか。あ、なんか腹へらね?春臣』
「僕少食だから、そんなにお腹減らない」
『待て待て!!それじゃなんか私が大食いみたいじゃん!』
「昨日の晩御飯、2回お代わりしてたよなっ」
『よそう量が少なかったの!!』
「あ、ユウ。後ろ」
『え・・・?ぐはぁっ!!』
ムキなって桜李に言い返してたら、背中からすんごい衝撃が。