男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
「あ、ぺス」
『ぺスぅ??!』
「違ぇよ、タマだ」
『それ猫の名前じゃない?!』
「お、エカチュリーナ16世じゃねぇか」
『どっかで聞いたことあるその名前!!世界史じゃね?!』
「16世って、フランスじゃねぇんだから・・・な、マリー」
『アントワネット?!』
「アンドレぇぇぇえっ!!」
『翼はベルばらの読みすぎ!!』
どうやら、名前が決まってないらしい、カワイイ真っ白なポメラニアン。
『倉庫で飼ってるのか?』
「うん、綾が持って帰れねぇって言うから」
『誰が世話してんの』
「誰かしらしてるぞ?散歩にも連れて行ってるみたいだし、しつけもしてるんだって」
『すげぇっ!!よかったな、ポメさん!!』
白いふわふわポメさんを抱っこして、倉庫に入る。
「おぉぉっ!!ユウさんが犬抱えてる!!」
「ユウさん、おはよっす!」
「綾さんも、こんにちは!!」
「お元気ですか?」
「いいお天気ですね!」
「元気ですかぁぁっ!!」
なんだコイツら。英語の教科書か、お前らは。
っつーか元気かどうか、2回聞いてきた。
イノキいたぞ、イノキ。
挨拶もそこそこに、総長部屋へ移動。