男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
だぴょん、で翼をからかってると、頭をすんげぇ握力で掴まれた。
ソファに沈んでた腰が自然と浮く。
あれれ~これ危険じゃね?
首抜けちゃうパターンだよ、これ!!
『いだだだだっ!!何これデジャブ!!鷲掴みならぬ龍掴み!!』
「てめぇに関わることなんだ、黙って聞いてろ」
『えっ、私?!』
「そうだ、おらさっさと座れ」
『立ったつもりないんです~。気が付いたら立っていたって言うか、立たされてたって言うか、首痛いんですけどみたいな?』
千歳と桜李は、希のブラックオーラにやられてた。
・・・どっちのほうが危険度が低いかって?
そりゃ希でしょ。延々と嫌味言われ続けるんだよ?
夢にもでてくるんだよ?
それに比べたら、一時の首の痛さなんて・・・
『あれ、なんか首まわらないんですけど。
寝違えたときみたいな激痛に襲われるんですけど』
「よくあるよな、寝違い」
『寝てない寝てない!!全く寝てないよ~寝転んでもいないし、ずっと座ってただけなのにな~おかしいな~』
しれっと納得する綾。
しばくぞ、お前。
「ほら、ユウも遊んでないで座る」
『先生、寝違えました』
「ガムテープの芯でも首にまいとけば?はい、話戻すよ~」
芯??!
確かに首を捻挫した人が、首周りにぐるぐる包帯巻いてるけど、ガムテの芯で応急処置とか聞いたこと無い!!