男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】




「で、これが入ってた手紙」




真っ赤な封筒をテーブルの上に放り投げる綾。





『こ、これは・・・っ!!!』


「赤い封筒とか、不吉」


「翼開けてみろよ」


「よし、わかった「ぴょん」

・・・まだ言ってんのかよ」


「おかげで、読者さんたちは翼だと分かるようになったぞ?」


「余計な御世話だ」





翼が赤い封筒に手を伸ばす。





『ダメだ、翼!!その封筒にさわるな!』


「え、なんで?」


『それ、あれじゃん!!ホーリーポッターの吠えメール!!』


「「「ハッ!!!」」」




「やっべぇ、うっかり開けるとこだった」


「よく気づいたな、ユウ」


「ホーリーの友達のロニアンの二の舞になるとこだったぜ・・・」







よかったよかったと一安心する私たち。



・・・っていうか。







『これ一回封切ってあるんだけどね』






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