男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
ホーリーネタをそっちのけに、封筒を開くと、中からバラバラと紙が出てきた。
『わあぁぁぁっ!!めっちゃばらばら!!』
「開けて即行ひっくり返すバカがいるか!!」
『なんだよ~。もしかしたら爆弾入ってるかもだろ?』
「だから一回開けてあるって、自分で言ったじゃねぇか!!」
もぉ~めんどくせ~、とか言いながら落ちた紙を拾っていた翼と桜李の手が止まる。
『・・・どした?』
「お、おぃこれ・・・」
桜李がそのうちの一枚を見せてきた。
『・・・っ』
そこに写っていたのは、私だった。
・・・っていうか、初めて倉庫に来た時の写真?
「お前・・・こんなん撮られちまって・・・」
『い、言うな!!何も言うな!!』
「シリアス感、台無しだ」
桜李は肩を震わせている。
綾も千歳も翼も、顔をうつむかせてる。
希は・・・よくわからん。
「こんな・・・こんな・・・」
桜李が震える声で写真を私に見せてくる。