男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
『チームの秘密?みたいなの、俺に言っちゃっていいの??』
「ん??大丈夫、大丈夫♪」
翼がへらっと笑う。
「街のやつらのほとんどが知ってるぞ?」
『マジで??!』
「機械系の情報源は閉じたんだけど、さすがに口コミは止められなくてさ」
なるほど、ネットワーク系を閉じられてたってわけか…。
それなら分からなかったのも、納得がいく。
「そういや、ユウってどっかのチーム入ってんの??」
『え、俺??』
連条組ってチームか??
いや、でも暴走族ではないからな…
『・・・入ってねぇ』
「そんじゃぁ、俺らのチームに入らねぇ?!」
『えっ、そんな軽く入れるもんなのか??!』
「おぃ、何勝手に話進めてんだよ」
『ほら、総長サマも怒ってんじゃん!!』
「綾、よく考えてもみろ。
ユウはダチだ。つまり一緒に行動するようになる
そうすると、ユウは俺らの仲間だと思われる。
つまり、他の族から狙われるかもしれないんだぞ??」
「・・・・・・」
『俺、襲われたりするのはヤダな・・・』
「ほらっ、ユウもこう言ってるわけだし!!」
「いいでしょっ、綾?」
「……勝手にしろ」
えぇぇぇえ??!いいんですか?!
簡単に暴走族の仲間入りだよ、展開早すぎ!!
っていうか、私次期組長なんですけど、みたいな!!