男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
人形よろしく、みんなの話をスルーしてる私のところに、クラスの男子が何人か来た。
「蓮条…だっけ??」
『・・・・・・』
「ぶははっ!!もう喋ってもいんじゃね??」
『・・・・・・(泣)』
「うおっ、マジで泣いてんのかよっ!!」
「よ~しよ~し、泣くな~!!」
男子校って、こんなんだっけ??
泣いてる私を、必死に慰めてるこいつらを見てると、そう思えてくる。
「もう片岡には歯向かうなよっ」
『・・・うん』
「めちゃくちゃへこんでるな(笑)」
『・・・代わって??』
「「「・・・///」」」
男子たちは顔を真っ赤にして、私から目をそらす。
『ガーンッ・・・』
((その恰好で上目遣いは反則だろ…))
再びクラス中のみんなが一つになった。
((((片岡、ナイス!!))))
『・・・構ってくれなくなった』
少し寂しく感じ、窓の方へと顔を向けたら、ちょうどご起床なさった綾と目があった。
『!!!』
「・・・・・・」
綾はこっちを見たまま何も言わない。
『・・・・・・』
「・・・・・・・・・フッ」
ゴラぁぁぁ!!!鼻で笑ったな??!今、おもっきし私のこと見下したな??!
『うわぁぁぁんっ、俺だって好きでやってるんじゃねぇよ、ばかぁ!!』
っていうか、元の元をたどればお前のせいだ!!
「おぃっ!!ユウちゃん人形が暴れ出したぞ!!」
「綾、なんか言ったでしょ」
「なんも言ってねぇ」
『こいつ、俺のこと鼻で笑いやがった!!』
「・・・・・・フッ」
『またぁぁぁ(怒)』
ちなみに、次の授業の先生は、私のことを見た途端、でかい叫び声とともに教室から出て行ってしまった。
・・・そんなに私の女装はひどかったか(怒)