男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】
し~ん、とした食堂。
その沈黙を、現実逃避withPCが破った。
「この子、メイドじゃなくて桜龍の新メンバー」
「「「へ??」」」
生徒会のやつらが、ぽかんと間抜けづらをした。
あぁなんだ、メイドって私のことか。
そっか、そっか。おかえりなさいませ、私がやるのか…。
『…ってメイド服、全く忘れてた!!』
どうりで周りの視線が痛いわけだよ!!(2回目)
『なんで教えてくれないんだよ、翼!!』
「えぇ、俺のせい??!」
『そうだよ~!!この格好にツッコムことなく、普段と変わりなく会話楽しんじゃってくれて!!
バカじゃねぇの??!』
「…いや、むしろその恰好をしているお前の方が…」
『黙れや、バ会長』
「ば、ば会長…」
「っていうか君、新メンバーなの??」
『えぇ、まぁ。昨日付けで入らせていただきましたが』
「へぇ~…」
なんだその意味ありげな視線は!!
もしや、私が女装趣味の、変態だと勘違いしたのか!!
・・・別に女装は否定はしねぇ!!
なぜなら私は女だからな(笑)