Don't leave
「……はあ………」



夜、私の両隣でスヤスヤと眠る子供達の顔を眺めながら、


今日の事を振り返っていた。



仕事の後に待ち合わせして、簡単にドライブしてからお茶をした。


その後はいつもと変わらないバタバタした日常。


たったそれだけの事なのに、
まるで非日常に全て縁取られたような感覚に陥る。


「楽しかった…」




携帯を取り出し、レフィさんからのメールを読む。


『楽しかったです。またこういう時間を持てるのを楽しみにしています。』



うん。

楽しかったね。



返事はすでにしていたけど、何度でもメールを返したい気分だった。



黒縁メガネは私が分かりやすいように、敢えてアバター通り。

少し長めの髪。

飾らないシンプルな服。

人の目をじっと見つめて話すとこが、私と同じ人。

細身で、レディーファーストで、丁寧な…


物腰低い人。



40代前半って確か自己紹介にあった。
前半から半ばってとこかな…



うん。

彼となら、良い友達になれそう。



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