Don't leave
不器用な私はお重詰めのお弁当作るのにかなりの時間がかかるし、疲れがピークに達している状態でビデオ撮影に走り回り、リレーにも出なければならない。



気が遠くなりそう。



ーーそんな中、つかささんと会う約束をしたのは前回から6日後。

9月17日だった。


疲れまくってる私はつかささんに思い切り甘えようと思って、それを支えに連休前の忙しさを乗り切ったと言っても過言ではない。


思いが通じた後の初めての約束。


散々メールで好きだの会いたいだの言っておいて今更なんだけど、

どんな顔して好きだと言うの。


どんな顔して会うの。



考えてもなるようにしかならないんだけど。



そうしている内に17日は訪れる。



…私の緊張をMAXに駆り立てながら。







「…今日はブーツでも履くかぁ…」


まだ半袖で通用する暑さなのに、足元はブーツ。

暑いと思ったけど、先日買ったばかりのショーパンを履きたかったから、我慢してブーツに足を入れる。



アシンメトリーにデザインされたお気に入りのロングベストを引っ掛け、首から薄紫のストールを垂らし軽く結ぶ。



んー、少し若いかなぁ。
まあ、いっか。


こういう格好大好き。




つかささんに変に思われなければいいけど。



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