Don't leave
つかささんが私を見つめてくる。


激しい炎を内側に隠したような、強い光を湛えたその、裸の瞳で。



私も見つめ返す。


想いを込めて。




「つかささん…私も、好き…」



振り絞るように言うと、


つかささんはこの上なく優しい顔をして。



ゆっくりと唇を重ねる。



熱い。


私の唇?
つかささんの唇?



触れた部分から火が出そうに、熱い。



大好きな大好きなつかささん。


そのつかささんの唇が私の名前を呼び、好きだと言い、私の唇に重なっている。



熱にうかされたみたいに頭がぼぅっとなる。



触れていただけの唇が一旦離れて、


次の瞬間、


唇ごと食べられてしまうんじゃないかと思う程、

激しいキスに変わる。



頭の中に火花が飛ぶ。



私の唇を、歯茎を、熱い舌が舐めていく。

激しくて優しくて、涙が出そうになる。


舌を絡められ、吸われ、
意識が飛びそうになる。


愛おしさが体中に溢れる。
体が熱い。



好き。


好き、大好き。



気が付けば私は吐息だけではおさまらない声を出し、自分からも舌を絡めて、つかささんの唇を求めていた。



熱いよ、つかささん。

痛いよ、胸が痛くて苦しい。



好きで好きでたまらない……



「ん…ぁ…」


私達の吐息と、



水音と、



私の声だけが部屋に響く。



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