Don't leave
「どうしたの?結子?」


「ううん。嬉しいなって思って。」



「ふふ。さぁ、じゃあ出発しますか。」



近場ではない、非現実さを噛み締める。



流れる…高速道路からの風景。



いつもなら途中で目的地に着いてしまって最後まで聴けないCD。


1枚聴いてもまだ着かない。


時計を見ては、

まだあと何時間もある、

そう思って頬が緩んだ。




いつも話をするのは、私が殆どで。

仕事の事、子供達の事、好きな音楽の事。

勿論、つかささんもそれなりに話すし、彼と真面目な話も沢山する。


彼と私は考え方が似てる部分があるから、仕事についての考えなども、共感出来る所が沢山あったり。



シンクロする部分が多いのも、最初は凄い偶然だと笑いながら驚いてばかりだったけど、


最近はもう、当然のように思えていて。



こんなに想い合って求め合ってるんだから、
沢山、シンクロするのは当たり前。


なんて考えたり。



「随分予定より早く着きそうだよ?」



「んー?いいじゃない、どこかファミレスでお茶してても良いし、車の中で待ってても良いし。」

つかささんと一緒なら、どんな時間の過ごし方でも構わないんだから。






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