彼氏は芸能人!?
「緊張している?」

「うん。初めてだから・。」

輝は私にジュースをくれて、
2人向き合って座ると、
輝が話し始めた。

「本当はこんなマンションに
暮らして居ても寂しい。

琴には分からないかも。
テレビをつけても、
自分のCM流れるだろう?
それを見ると思うんだ。
自分ではないっと。」

輝は外を眺めずに、
私の目を逸らさずに話す。

「寂しかった?」

「ああ。
このマンションに来ても、
誰がこの俺の素を見てくれる
人物が現れるのか、
正直出て来ないと思った。」

輝は本当に寂しい暮らしを
していたのか、
それとも何かあったのか、
不安でならなかった。
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