彼氏は芸能人!?
【じゃあ。輝?】

【何?琴ちゃん。】

【私の事をちゃん付けでは
無くって、呼び捨てして
欲しいんです。】

【いいの?】

【はい!!】

【分かった。琴。】

それだけで、
私の胸は張り裂けそうな
気分で舞い上がっている。

【じゃあ。】

【はい。
今から撮影ですか?】

【ドラマなんだ。】

【見ます。
輝の姿をしっかりと、
テレビから見ます。】

【ありがとう。琴。】

そう言って、
輝からの電話は切れた。

私は何故か頑張れと
不思議に言えなかったのは、
皆にいつも言う言葉を、
言いたくなかった。

私しか教えてくれていない
輝の携帯番号とメールアドレス。
どれだけ大切なものか、
そして私と輝と唯一、
繋がっている方法なのだ。
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