美人カフェ“BLUE BIRD”
昨夜、鏡を見ながら。

明日の出社後、ヘンなコトを言われないかな・・・と考えていて。

変わったのは外見だけ。内面なんて、何も変わらない。

その事実に、涙が出そうになった時。


「どーせアンタのコトだから、会社の連中にヘンなコト言われたら、とか思ってるんだろ?」


いきなりドアを開けたセイさんは。


「スタイリスト志望の従兄弟に見立てられたってことにでもしといたら?」

頭をくしゃっと撫でて、一言だけ言うと。

そのまま、無言で出て行った。
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