美人カフェ“BLUE BIRD”
「…と、格好つけて言ってもわかりませんよね。」

こくこくこく。
思い切り頷く。

「申し遅れました。私が店長の『ヒトミ』です。」

「…セイ。」

「さて、お客様がネット上で拾った怪しい噂、“美人になるカフェ”というのは結論から言えば本当です。」

…ほ、本当???

「表向きは裏通りの寂れたカフェ。しかし、私どもが気に入ったお客様には、泊まりこみエステ…とでも申しましょうか、そのような事をさせて頂いております。」

にこやかに笑うヒトミ店長さんの後ろには。

「…まあ、エステみたいに生ぬる~いモンじゃないけど。」
まさしく悪魔の笑みの、セイさんがいた。

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