美人カフェ“BLUE BIRD”
一年経ったころには。

芽が出ないことにすっかり諦めていた。

たった一年で…とマネージャーになった今なら思うけど。


それ以前に、飽きていたのは貧乏ごっこ、だと思う。


自分の今までの厚遇に気づき、やはり私はあの実家の人間なのだ…と素直に思えた頃。

昔からの知り合いの、うち…篠塚グループと付き合いがあった真咲コンツェルンのコタローさんが、

同じように家を飛び出て、そして暮らしている…という噂を聞いた。
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