美人カフェ“BLUE BIRD”
「…やめておけ。」
ホラ。やっぱりね。
「今更想いを伝えて何になる。」

世間の心地いい一般的な解答。


「…と、普通なら言うだろうが。」


え?


「兄貴なら『迷惑をかけないように』と言い聞かせるだろうし、セイは『望みない告白するなんてバカ』と罵り嘲るだろうが…俺はどちらにもつかない。」

「どちらにも?」

「相談を他者に持ちかける時点で既に自らの心うちは明白。自分の答えに背中を押して欲しいだけ。…わかっているだろう?」

だから、あえて反対しそうな俺に聞いたんじゃないのか?



どうして、ここの人々は。

こんなにもするどく私を見抜くんだろう?
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