Love and you
課長にもらった資料を終えたところで、昼休憩のチャイムがなった。
「キリがいいわね、お昼取りましょうか」
はい、と返事をして渡辺くんが大きく伸びをする。
飲み込みは速そうだし、即戦力になってくれればいいなと素直に思った。
「渡辺くん、お昼はどうするの?」
「いや、まだ決めてないっす」
「ランチがおいしいカフェで、同期の子と待ち合わせしてるの、どう?」
「いいんですか?ご迷惑じゃなければ是非」
だいぶ慣れてくれたみたいで、にこりとかわいい笑顔をくれた。
それにつられてあたしも笑顔になる。
二人で奈々子が待つカフェへ向かった。