魚住の生き方
魚住のアパートに行くと、いつもドアが開いていて、中に入ると奥のほうで、何やらごそごそと作業をしていた。パソコンを触っていることもあれば、製図台の上でスケッチをしていることもあった。そしてそのスケッチを片手にまた、パソコンの前に座って、一人でぶつぶつ言って、私が来たことにも気が付かず、作業をしていた。何が出来るのか、全然わからなかったけど、何か良いものが出来るという事だけはわかった。
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