魚住の生き方
コーヒーの良い香りが台所中を満たして、老朽化した部屋には似あわない綺麗なカップに注がれると、「そこ、開けてくれる」と魚住が言って、隣の部屋に入るドアを開けると、「電気点けて」って言われて、明かりを点けると部屋には訳の判らないものが整然と、だけどたくさん並べられていて、この男は一体何者なのだろうと思った。
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