魚住の生き方
私は顔が多少綺麗でも、多くの身体的欠陥を持っていた。背が低く、胸は小さいままだった。脚だって細いほうでは決してなかった。顔は乾燥肌で、手入れをしないと、干上がった湖みたいにひび割れた。私は背が高く見える靴や服を買い、胸が大きく見える下着を買った。肌の手入れは怠らなかった。人並みにファッションに目覚め、それに傾倒して行った。
< 62 / 110 >

この作品をシェア

pagetop