魚住の生き方
高校を卒業すると、私は家を出て上京した。誰も反対はしなかった。行くはずだった美容室の社長は、私と父が断りの挨拶に行くと、労いの言葉をかけてくれたけど、なんだかホッとしたような顔に見えた。そして事実は、そうなのだろうと思った。
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