+destiny+


「これから1週間に1回は必ず点滴をうけに来て下さい」


え?


「はい…わかりました」


弱々しいママの声が聞こえる。

「大丈夫か?」


あたしは反対側に振り向くと彼が心配そうにあたしを見ていた。


『あ…』


「いきなり倒れるからびっくりした」


『ですよね…』


「ですよねって…」


あたしの言葉に彼は苦笑いした。


「なぁ」

『はい?』


いきなり彼はあたしの手首をつかんだ。



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