+destiny+
「正直に言ってな?こうやって倒れるのこれで何度目?」
彼は真剣な顔であたしを見た。
『えっと…中3になったばかりの頃からだから…何度目だろ…』
「じゃあ…だいぶ前からだよな…親には?」
『言ってない…見られてもごまかしてた』
「そうか…」
『でも、大丈夫。もう元気になったし!』
あたしはそう言って彼に笑顔を見せた。
「……………………」
あたしの言葉に彼は何も言わずただ悲しそうにあたしを見ていた。